ちょんな
「ちょんな」とは、木を削る大工道具として
古くから使われている手斧の事です。


<令和3年9月>

 今年の夏は梅雨の再来かと思われるほど雨が多く、うだるような夏の暑さを知らないうちに秋の気配を感じるようになってきた。田んぼの中を車で走ると、稲穂がたわわに実っている。天候不順といえども、季節は確実に過ぎ自然は豊かな実りを育んでいる。すごいなあ。日々目の前のことに追われて忙しない生活をしている中で、遠くまで広がる空の下一斉に風になびく田んぼの実りを目にすると、ふと思い浮かぶ。
実るほど頭を垂れる
稲穂かな
 誰が作者かと調べたら、詠み人不詳だそうです。因みに解説では「稲が成長すると実を付け、その重みで実(頭)の部分が垂れ下がってくることから、立派に成長した人間、つまり人格者ほど頭の低い謙虚な姿勢であるという事を意味することわざです。」と書かれています。でも、解説など不要ですね。頭を垂れた稲穂がゆったりと風に一斉に風になびく様を見ているだけで、ホッとします。諭されているような静かな気持ちになります。
< M.I >

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