ちょんな
「ちょんな」とは、木を削る大工道具として
古くから使われている手斧の事です。


<令和3年11月>

石碑に刻まれた
 官公庁から入札案内が公告されると工事箇所を確認しに行く事があります。土木工事の施工は街中だけではありません。どちらかというと山に囲まれ、川が流れ、といった自然に親しんだところが多いと思います。会社の近くでも普段は訪れない道のその先が現場だったりすることもあります。『えっ、こんな場所があるんだ』といったところでしょうか。
 先日も現場を確認しに田園の畦道を車で走っていると道端に古ぼけた石碑を見つけました。ふと気になり裏側の文面を読んでみるとそこには、耕地が狭小で高低差が激しい為に地元の有力者が再三、土地改良計画をしたそうです。そのうち戦中の挙国食糧増産の情勢になり、政府が号令をかけ、住民と共に東京帝国大学の学生や浜松一中、二中、浜工、浜商、興誠の学生も奉仕動員され、田面の改良に尽力したと刻まれていました。広さは13町余り(130000m2ぐらい)で延べ7,000人が携わり、2年の歳月をかけ目の前に広がる田園は造成されたようです。
 今ならダンプやブルドーザーを使って仕事をするのが当たり前ですが、機械などほとんどないに等しいなか、人力で造り上げていくのは大変な作業だったと思います。ただ、それから80年、毎年稲穂が揺れる変わらぬ風景なのでしょう。
< M.Y >

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