ちょんな
「ちょんな」とは、木を削る大工道具として
古くから使われている手斧の事です。


<平成19年3月>

卒 業

 3月といえば卒業の月。「卒業」からいろいろ連想してみる。

 映画に『卒業』がある。ほとんどの人が思い浮かべるのはダスティン・ホフマンがキャサリン・ロスを教会の結婚式から奪い取り、二人で手を取り合いながらかけて行くシーンだろう。1967年の作品である。卒業のシーンが出てこないのにこの映画が思い浮かぶのは不思議だ。また、サイモン&ガーファンクルの音楽も切っては切れない関係である。

 「蛍の光」別れの曲の代名詞。紅白の最後にもその年との別れの曲として歌われる。ところが調べてみるとスコットランドの古い歌で原題が「Old long ago」といい、古い友人と昔を偲びながらウィスキーのグラスと傾けて陽気に歌った歌のようだ。

 大学の卒業式というと女性の袴姿が印象深い。というより卒業式以外にほとんど袴姿はみたことないので、この時とばかりに着るのだろうか。女学校と呼ばれた時代は制服として着用されていたようだが、昭和以降は着られていない。20年程前の漫画が卒業式の袴姿の火付け役だという説もあるのは面白い。

 去年の教育界の大きな話題。高校の未履修問題。いつの間にかマスコミから姿を消したが、未履修科目があった学生はどうなったんだろうか。わが出身校の校長に聞いてみた。補講等の対策をとり無事全員卒業できますとのこと。よかったね。

 卒業アルバムを引っ張り出してきた。大人になって見返すと照れくさい自分が写っている。卒業アルバムの写真は入学時から撮りためたもの、つまり入学式にいたカメラマンが運動会も修学旅行も日常のスナップも撮っていたんだね。同窓会に卒業アルバムがあると何時間でも話題に尽きない。

 山口百恵の卒業(引退)のシーン。『さよならの向う側』を唄い終わってそっとマイクをステージに置く。頭に焼きついている人も多いだろう。アイドルの走りでもあり、青春の切なさが思い出される。

 「卒業」というと別れ、涙といった悲しいイメージがある。でも本当は次の新しい世界への旅立ち、スタートなんだと思う。今年、我が家の娘たちもそれぞれの卒業を迎える。4月から新たな世界に飛び込んでいく。山口百恵が歌ったように「いい日旅立ち」であってほしいと願っている。

<M.S> 

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