ちょんな
「ちょんな」とは、木を削る大工道具として
古くから使われている手斧の事です。


<平成21年8月>

素朴な疑問

 先日、知人が子供さんに「歩行者の信号機には、何故黄色がないの?」と質問をされたらしく、私に「何で無いか知っている?」と尋ねて来たのですが、信号機の燈火とか並びは、『道路標識及び信号に関する条約 :ウィーン1968』という国際条約で決まっていて、それを受けて国内法で規定されているのですけが、子供にそんな話をしても納得する訳も無いし、もう少し判り易く説明出来ないかとちょっと調べてみました。

 国際条約の加盟各国は、条約により明文化されている信号機の燈火色とか配列に従っているのですが、歩行者用信号機は赤と青の2色と決まっているのではなく、2色が望ましとなっているらしいですね。ですから、赤と青だけじゃなくて黄色も歩行者用信号機に使って良いらしいです。

 日本でも、1965年までは歩行者用信号機は、従来の3色信号機を縦にして、『歩行者専用』と看板をつけていたそうです。その後、信号機の性能向上に伴って条約に従い、2色の歩行者用信号機に移行したようです。

 しかし、何故歩行者は青色点滅が注意信号になるかが問題なのですが。
 結局のところ『動体視認力』が一番の理由ではないかと思われます。
 信号機が世界で始めて出来た時も、当然のこととして対車両用のみで赤と青の燈火しか無く、黄色信号が燈火として加わった時も注意信号の意味ではなくて左折用信号の燈火だったとのことで、その後、交通状況の変化により『燈火の意味』が変化してきたと思われます。

 この際、車両用信号機の注意信号を『青の点滅』にした場合、動体視認力上、高速で移動する車両から燈火が点滅しているか否かを一瞬で判断することは無理なので、走行中に対面信号機を注視する行為が必要になり、自ずと信号機を見ながら脇見運転をする訳であって、その間進路上及び周りに対する安全確認が疎かになる事から、燈火によって完全に色分けされている方が車両に対しては瞬時に認識しやすいということになります。

 その点、歩行者用信号機は歩く速度で視認しますから『青色点滅』でも視認中の進行距離が少ないし、容易に判断して止まることも出来るし、それとコスト面からも灯火が1種類減るのは大きい。だから、歩行者用信号機には『黄色』が必要なかったと思われます。(あくまで仮説です)

【参考文献】(別ウィンドウに開きます。)
 ◎国際条約
 ◎信号機の歴史

<H.I>

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