ちょんな
「ちょんな」とは、木を削る大工道具として
古くから使われている手斧の事です。


<平成24年6月>

5月の連休
 山岳図書館のある寸又峡温泉駐車場から 寸又川右岸林道を 夢の吊橋を右に見て約10q(途中トンネルが有りランプが必要)歩いて約2時間半で千頭ダムに着きます。ダムでの標高は610m位。光岳、大無間方面の道標を目安に 高低差 約450mの1時間の登りをして 寸又川左岸林道の見晴し台に着きます。
黒法師岳
見晴台
 正面には 浜松市の代表的な山で隣り町との境にある黒法師岳、丸盆岳、黒沢山、中ノ尾根山の山並みの展望が開きます。中でも 右奥に位置する中ノ尾根山は浜松市の最北端にあたり、標高2,296mで一番の高所になります。


 これより 南アルプスの深南部の奥深くまで続く 左岸林道を歩き、イワカガミの花の写真を撮りに行きます。1時間程歩き大樽沢近くに以前と同じように群生した状態で残っていました。何枚か撮り 奥の方へ少し歩き もう一つの目的のハリギリ(針桐)の木を探します。この木はあまり知られていませんが タラの芽と同じ様に 食用として若芽の部分を天ぷらや その他の料理方法で食べられます。一年中で限られた今だけの楽しみとして どうしても取りたかったのです。

岩カガミ ハリギリ
 食味は他の山菜と比べ、はっきりとした評価が書かれておらず、一般的な感想として 他の山菜よりもおいしいと云う表現が多く、私の意見としても味にクセがなく食べやすく量感があり おいしいとなり、季節を感じながら やはり天ぷらで日本酒が一番と云う事になります。
 人の少ない所にはやはりハリギリの木も残っていて、空気の澄んだ深緑の中 人の姿を見ない山歩きを楽しみました。
美しい木の葉

 一度失ってしまうと元にもどる事がなかなかできない最近の多くの問題に見られる事が、山では時間がゆっくりと自然にまかせられて変わって行く様に感じられ、その中でこそ守られている事を多く見る事ができます。

 “なぜお父さんは山ばかりに行くのか?”と家族に問われる その答えの一つがこういう事なんだろうと考えています。

<T.K>

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