ちょんな
「ちょんな」とは、木を削る大工道具として
古くから使われている手斧の事です。


<平成28年12月>

 11月8日 ドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝った。殆どの人やメディアはクリントン女史の勝利を予想していていたので、トランプ氏の優勢が判明してゆくと、てんやわんやの様相を見せていた。確か前日には、殆どの米主要新聞がクリントン候補への支持を表明していた。
 世の中、本当にわからないものだ。1+1=2 にならなかったり、大多数が正しいと思っているのにそうならなかったり。それはおかしい、間違っていると声が上がっているにもかかわらず、進んでしまうことってありますよね。トランプ氏のことで言えば、株価は大統領選の結果を受けて急落したと思ったら、いまやトランプ相場と言われるほどの活況を見せている。極端なことを叫び続けた姿は、どこにいったのやら? 裏を返したような現実路線への期待に、各国とも好感しているのが現状のようです。

 のど元過ぎれば、どこ吹く風。これが人の世ということでしょうね。何も悲しむことではないけれど、かといって喜ぶことでもない。そのことによって人が傷ついたり悲しんだりすることがなければ、非難されるべきことでもないように思う。でも、なかなか絵に描いたようにきれいに行かないという事実は、しっかり認識しなければいけない。正しいと思いつつも良かれと思いつつも、その通りに行かない。それが私達の現実だということ、そしてその結果に誠実であることは、常に忘れてはならないことだと思う。

photo1

 ニュースなど見ていると、「えっ、何故?」と思われることがよくある。トランプ現象と似たことが、半年ほど前にイギリスで起きています。ブリグジット(Brexit)。そう、イギリスのEU離脱に関する国民投票です。この時も大方の予想は反対でしたが、結果は賛成となり、ひとしきりメディアは騒ぎました。また10月末に国連では、「核兵器禁止条約」に関する決議案に、日本は反対しました。世界で唯一の被爆国として、核廃絶を声高に掲げる日本がどうして核兵器禁止に反対するの? 摩訶不思議。

 先月初めのモロッコで行われた環境会議COP22。この会議では「パリ協定」が発効されたのですが、日本は国内での批准手続きが間に合いませんでした。その為に、条約国会議に参加出来なかったということがありました。環境という言葉を聞かない日がないほど、環境保護を推進している日本なのに何故? これまた不思議。今調べてみると11月8日には国内手続きが済んでいるようなので安心しましたが、このニュースを聞いた時も「おかしいなあ。言ってることとやってることが違うじゃん。」 でも我が身を振り返れば、そんなこと日常茶飯事。人のこと言えないよねと思う。

photo2
<M.I>  

前へ28年11月