ちょんな
「ちょんな」とは、木を削る大工道具として
古くから使われている手斧の事です。


<平成29年12月>

 私は絵を見るのが好きです。今日は最近発見したことがあるので、それについて紹介します。
 絵画展を見に行くと、よくカタログを買います。恐らく皆さんも展覧会を見に行ったり、旅行した時によく買われるのではないでしょうか。でも買ってしまうと、なかなか見ないものです。先日39年前のカタログを開いてみました。当たり前と言えば当たり前なのですが、印刷は黄ばみカビが生えたようなシミが点々としています。下の写真がそうです。思ってもみなかったので、驚きました。印刷ってこんなに劣化してしまうものなんだと。最近は、老後の楽しみの一つにしようと期待していたので残念です。
写真1
プラド美術館 ゴヤ「目隠し遊び」
  写真2
サンパウロ美術館 ダッディ「聖母子」

 年数が経っているので、袋とじ部分の糊も劣化して、剥がれかかったページもあります。それならいっそのこと、本を解体してスキャンすれば今の状態で保存出来るし、スクリーンセーバーにすればさらに楽しめるかもしれない。デジタルデータというのは、便利なものです。劣化もしないし場所も取らない。スマホに入れれば、いつでもどこでも見ることができる。
 そこでスキャンしてみました。そうしたら、思いも掛けない楽しみ方が出来るのです。カタログだとページサイズがせいぜいA4ぐらいの大きさです。さらに多くのページは1頁に数枚の絵が納められています。ですからカタログになってしまうと、絵が小さくてインパクトが出て来ません。ところがスキャンしたデータはディスプレー上で大きく表示しても見られるので、カタログで見るよりずっと迫力が増します。 私のディスプレーは27インチ2つを横並びにしていますが、その画面一杯に広がる絵は、時に実物を見た時以上の面白さを与えてくれます。展覧会場では余りに多くの絵がありますので、全ての絵を詳細に見ることは出来ません。集中力も続きません。それを目の前のディスプレー一杯の大きさで一枚一枚見られることで、会場で感じなかった絵の新たな迫力やディテールの面白さに気づかされます。特に中世の西洋画は、結構ディテールが丹念に描かれているので面白い。

写真1
プラド美術館 ボス「快楽の園」の右部分「地獄」の拡大
  写真2

 上は怪奇な絵で有名なプラド美術館のボスの絵です。下はロンドンナショナルギャラリーのティエポロです。
 ブラウザで見ているとそれほど感じないかもしれませんが、是非自分の気に入った冊子でやってみて下さい。
写真6
<M.I>

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