建築委員会

第19回 高校生現場見学会
 平成30年6月22日(金)、浜松工業高校建築科の2年生41名(男子25名、女子16名)と教師2名が参加し現場見学会を行いました。
 今年は須山建設さんが施工している「浜松西警察署」で、鉄筋コンクリート造の庁舎棟と鉄骨造の付属棟を見学しました。

<工事概要>
工 事 名 平成29年度 浜松西警察署庁舎他新築工事 (建築工事)
発 注 者 静岡県知事 川勝平太 様
建物概要
(庁舎棟)
鉄筋コンクリート造 4階建て
延べ面積 3,583平方メートル
(付属棟)
鉄骨造 2階建て
延べ面積 810平方メートル

 浜松建設業協会の杉浦建築委員長の挨拶のあと、須山建設の木野所長以下6名のスタッフによる工事概要、施工方針、工程管理、安全管理、品質管理等の説明して頂いた後、2班に分かれて現場見学を行いました。
▼杉浦委員長の挨拶 ▼所長・スタッフによる説明
杉浦委員長の挨拶 所長・スタッフによる説明
見学状況 見学状況
見学状況  熱中症の心配が有りそうな好天の中でしたが、生徒たちは非常に熱心で途中で気付いた事を納得できるまで質問していました。
 さらに見学後の質疑応答の時間では、現場の高齢者の働き方や、専門の職人さんの一日一人あたりの施工数量の目安など、近年では稀なくらい多くのそして深い質問が出ました。
 また、この現場では当日鉄筋工として女性の職人さんが働いていた事、さらに須山建設のスタッフに女性の工事監督員がいて、「女性でも施工側で十分にやっていける事、やりがいも感じている」という話をしてくれ、さらに現場においても女性が働き易い環境を整えている状況を見る事が出来たことは、女子生徒達にとって良い刺激になったと思います。
 浜松建設業協会の豊田副会長より、働き方改革のなかで建設業界も休日を始め様々な事が必ず大きく変わっていくという事を伝えたうえで、「将来、建設の施工現場で働きたいと考えている人は手を挙げて下さい」という例年の質問に対して、昨年に続いて80%以上の生徒の手が挙がった事は、浜松建設業協会としてこの事業を継続していることが建設業界の人出不足の対策として少しずつでも効果が上がっていることを実感できる嬉しい一日となりました。
 最後に、参加いただいた生徒達、ご協力いただいた関係各位の皆様方に感謝いたします。

見学会終了後に生徒さんからいただいた感想文を紹介します。
 今回はお忙しい中、私達の為に時間を作って下さり、ありがとうございました。
 私は将来、現場監督になりたいと思っています。なので、現場見学では建物を見るのも勿論ですが、現場監督さん達の姿を見るのもとても楽しみにしていました。今回初めて警察署という特殊建築物を見学させてもらって、たくさん初めての事を知ることができました。クラック、ジャンカなど、まだ習っていない事を教えて下さったり、実際に見て1階の事務室と2階の留置所の違いだったり、騒音計を設置するなどの現場ならではの工夫だったり、初めて見る事ばかりでとても楽しかったです。また、もらった資料の裏面に書かれていた工事現場管理について を読んで、必要作業人員の管理や安全管理など、こんなことまでするのだという事がたくさんありました。現場を管理し、自ら陣頭指揮を執って一つの建物を具現化するという言葉がとてもかっこいいなと思いました。将来、必ず現場監督になってたくさんの建物を残していける人になると改めて思いました。
 とても高い外部足場でもスラスラ登っていて、私達に優しく分かりやすく教えて下さった現場監督さんの姿はとてもかっこよく見えました。私もそんな人になれるように今は勉強を頑張ります。今回は本当にありがとうございました。
 僕がこの浜松西警察署庁舎他新築工事現場を見学して印象に残っていることは、工事現場はとてもいろんなことに配慮をしているのだなという事です。周りの住民に迷惑がかからないように騒音を気にしたり、工事現場は印象が悪いから花壇をつけたりして環境美化に努めたりしているところが魅力に感じました。また女性に対しての環境を良くすることや、熱中症対策として塩分の摂取やこまめに休憩時間をとったりするところも、とてもしっかりしているのだなと思いました。
 今回、初めてRC造とS造の現場見学に来ました。あの大きさの建物が完成するまでに約1年と3ヶ月もかかるのだなと改めて長いなと実感しました。建物の中に入りたくさんの鉄パイプやコンクリートの柱などまだ、未完成ながらも建物がどのような感じになるのか想像をすることができました。また、未完成だからこそ見えない部材や使っている道具、機械などの役割や特徴を知ることができました。警察署には当然牢屋があります。初めて牢屋を見てコンクリートの壁で覆われていて迷路のような形になっていました。貴重な場所を見られたなと思いました。
 質問の時間で「現場監督をしていて嬉しい事」を聞いた時に建物になったなと分かる時だと聞いて、やっぱり建築をしていたらそこなのかなと感じました。建築業でどの分野の仕事をしても自分が携わった建築物が完成する時がやりがいかなと思いました。自分も将来建築関係の仕事に就いた時、いろんな事に配慮して思いやりを持って仕事をしたいです。今回は貴重な見学ができて良かったです。
 私は初めて木造以外の特殊建築物の構造躯体を見て、今まで全く興味の無かったRC造やS造に興味を持つことができました。特に「クラック」や「ジャンカ」などという言葉は初めて聞いて、分からない言葉ばかりだったけれど、優しく教えて下さったり、とても分かりやすく説明してくださったりして、構造についてよく分かり、大きな建築物に魅力を感じることができました。他にも現場の雰囲気が分かり、将来現場に就こうか事務に就こうか迷っている私は進路の参考にと思っていたのでとても良い機会になりました。女性の方も男性と同じように作業をしていて「カッコイイな」と思いました。小さい頃は大工に憧れていたので現場で働く女の人は最高にカッコよく見えます!現場監督もいいなと思っていて、でもその為にはもっと建築について勉強しないといけないです。私は夏休みにインターンシップでお世話になります。だからその時には、たくさん学べるように真剣に勉強するのでお願いします!!今回の現場見学では、色々な事を学べて、建築業に携わりたいと思う気持ちがとても強くなりました。必ず建築業に就いて夢を叶えたいです!楽しく学べました!ありがとうございました!
 鉄筋コンクリート造、鉄骨造を見学できるのが初めてだったので、とても楽しみにして行きましたがこの見学で学び、印象強いのが周囲や環境、作業に対しての細かな配慮です。構造物についても、柱にクラックができないように斜めの鉄筋があったり、外壁のパネルを付ける為、柱に高圧洗浄機でわざと荒らしてパネルを付けやすくしてあったりと、木造とは違っていたことが多く、木造だったらなどと比べて考えたりすることがとても面白く、説明してくださった監督さんが言葉足らずの私達の質問をとても汲取って分かりやすく説明して下さって本当に理解しやすい見学でした。そして、本当に驚いたことは細かな配慮です。工事の土が車などについて道路を汚してしまわないように、工事のためだけのアスファルトを敷いたり、周囲の家に迷惑がかからないように騒音を人が不快に思う75デシベル以上を現場外に届かせないために、足場についていたパネルを分けて、家がある方向には防音性の物を張っていたり、仮囲いも防音にしたりと配慮がすごいと思いました。大きい現場になると人も増え防犯なども不安になるので、現場では整理整頓の実施や通路には物を置かないなど現場内での共通ルールが有り、そういうルールを意識付けて守ることで有意義な良い現場が生まれるのだと分かりました。
 今回の現場見学を通して現場の印象や見え方がとっても変わりました。細かな配慮、人と人とのコミュニケーションからなる共通意識、現場に係わる人全てが責任を持つことから造られる活気ある良い職場を造る方々から間近で説明して頂き、見学をさせていただいて本当に貴重な時間でした。ありがとうございました。
 私は、今回の現場見学を通してプロの仕事の完璧さに驚きました。どんなことを質問されたとしても、なるほどと思う答えを返していて、もし自分が設計した建築物について質問された時、何故そうしたのかという事を全て答えるのはいくら考えても難しいなと思いました。だから全てにすらすらと答えている姿に驚き自分もいつかそうなりたいなと思いました。私は、今回の現場見学で建築物だけでなく安全面、周辺の住民や作業員の方への配慮をとても考えられていることが一番印象に残りました。建物を囲むネットなどの素材を風から受ける影響だけでなく周辺の住民に配慮し、防音パネルを用いるなど全てにおいて考えられていると思いました。全体を通して思ったことは、RC造とS造両方の造り方の特徴がよく分かったことでした。RC造が鉄筋とコンクリートで造られていることは知っているのですが、3階部分で天井を支える支えが多くて、非常に重たい建物だという事が分かりました。更に、鉄筋の太さにも違いがあり、柱などに入る鉄筋は太く荷重がかからないような所には細い物が使われていることが分かりました。後、計画の部分で目標の完成日に向けて1日1日の進める分を決め、天候なども考えつつ的確な予想をたて、計画していることに驚きました。現場見学はワクワクすることだらけで、この仕事への興味がより深まりました。
 今回はお忙しい中、私達に現場見学の機会を設けてくださり、ありがとうございました。普段は教科書の写真や挿絵などでしか見る事のないものを実際に見る事ができ、とても勉強になりました。そして、私達の質問1つ1つを丁寧に答えて下さったので、細かい部分も知ることができ、さらに充実した現場見学にすることができたと思います。
 今回の見学では、数少ない女性の現場監督の方にも話しを聞くことができたのでとてもためになりました。今までは、あまり工場現場に女性の方がいるというイメージを持っていなかったのですが、最近増えてきているという話を聞き、設計やデザインの道へ進もうと考えていたのですが、もう一度現場監督という道も視野に入れて自分の進路をしっかり考えようと思いました。そして、これからもどんどん女性に優しい職場にしていってほしいと思いました。
 私は現場監督の皆さんが、一番のやりがいは建物が徐々にできていき、完成した建物の足組が取られ、改めてその完成した建物を見た時とおっしゃっていた事がとても印象に残っています。自分たちが大きな仕事を任された時、こんなに大きな建物を自分たちの手で建てたのだという達成感は他の仕事では絶対にないものなので、自分も仕事に就いた時はそのような達成感を感じながら、日々仕事をしていきたいと思いました。
 今回は本当に時間の無い中、現場見学の機会を設けて下さりありがとうございました。本当に楽しかったです。これからは私自身、もっと勉強をして皆さんのように建築の中で活躍できる人になりたいです。
 *生徒全員から感想を頂戴しましたが、その中から抜粋して掲載させていただきました。