コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

最新号 2025年2月

東名大規模工事

 最近、東名高速道路を使用して、東京方面に行く機会が増えて、感じることがあります。 それは、車線変更を伴う大規模工事の施工箇所が、多いことです。 以前は、ある一定期間を決めて、1ヶ月程度の工事期間で、実施してきたのが、現在は、数年をかけて、改修工事を行っています。 静岡県内で3箇所、神奈川県内で2箇所、が行われています。 したがって、東京方面に行く時は、交通渋滞の予想を立てて、出発時間を設定します。 特に、神奈川県内の渋滞状況は、非常に気になります。 迂回路等が設定されていますが、あまり利用したことがない道路だと、不安になる場合が多いです。 一応、車両通行止めにならない様、路肩に車道を追加し、施工車道を1車道設定し、順次ずらしながら施工しているみたいです。 工事箇所の車線変更の誘導ブロックの車道幅員が、非常に狭く感じ、運転しながら少し緊張します。 特に橋梁部・高架部の、改良工事が多いと思われます。 それに伴い、仮設足場(吊足場等)が、恐らく施工されます。 この吊足場の施工が、高架下を横断する一般道の安全対策が、重要になりますが、自分が思うのは、架設時の吊チェーンのアンカー等の配置状況や、打込み寸法などが気になります。 自分は、SRC構造の梁の吊足場ぐらいしか、経験がありませんが、かなり揺れるので、慣れるまで苦労した思い出があります。 今は、かなりシステム化された専用足場材がありますが、いずれにしても架設する時の緊張感を考えると、不安になる時もあるかと思います。 つい最近も、広島のほうで吊足場が、架設時崩壊して、死傷者が出たニュースを見ましたが、決して他山の石とは思いません。 市内の道路を運転しても、浜名湖に掛かる橋梁や、JR新幹線等の高架部や橋梁部の工事を見ても、いかに安全に作業し、下部の通過車両への、落下物等に対する安全対策が重要かと、思います。
 昨今の、社会的インフラ設備の寿命等が、叫ばれている状況を踏まえて、社会的構造物や設備等を、その先使用していく実情を、考慮しなければならないと、思います。
 1月27日に発生した、埼玉県八潮市の下水道管損傷に伴う道路陥没事故など、付近住民に深刻な影響を及ぼしています。 新設する時は、建設する為の、施工影響範囲等の用地確保が前提になりますが、更新・改修・修繕となると、現状の生活基盤の中に入って、その場所に実際に住んでいる住民の協力や、道路等を使用して、仕事をしている会社などを、巻き込んでの作業になります。 条件は、より一層厳しさを増し、困難を極めますが、安全安心で、工事が無事故で終わり、渋滞のない高速道路になればと、思います。

<I.N>