2003年6月
民衆の怒り
先日NHKで「日本の課題」というスペシャル番組を三夜連続で放映していた。地元の浜信も取り上げられたり、大阪の人達が参加したり、見応えのある番組でした。
デフレ、構造改革、世界不況・・・。わからないながらも、真剣に聞いた。
デフレ、構造改革、世界不況・・・。わからないながらも、真剣に聞いた。
「未だ嘗て経験したことのない困難な状況の中で、様々な意見を持つ夫々の人が、一生懸命生きている。今は皆が辛抱する時代なんだ。望みを捨てずに踏ん張っていれば、いつかは出口が見つかるんだ。」 根性物語を見たような感動すら覚えました。
しかし、その後1週間と経たない内に、りそな銀行のニュースが世間を驚かせました。1兆円を上回る公的資金が投入される、という。
“忍の一字”という根性物語だった筈なのに、余りの落差に憤りを覚えた。評論をするつもりはありません。ただ、1兆円という金額は余りに巨額で、地道に生活する人にとっては、辛抱という言葉とはどう考えても結びつかない。1兆円という金額で膨大な関係者が助かるのだろうけれど、失業率5%、と助けられずに真面目に耐え忍ぶ人は、どう理解したらいいのだろう。考えれば考えるほど、答えは見つからず、憤りが再び頭をもたげてくる。
民衆の怒りとは、恐らくこういうことを言うのだろう。こういうのが、政治活動の原動力になるのだろう。
<I.M>