2009年10月
新型インフルエンザ再考
6月の当ページでも扱った新型インフルエンザの問題。再びであるがここに取り上げたい。
この問題、6月以降あたりから、報道でも政局の影に隠れ気味でインフルエンザそのものが日本国内では大事に至らず終息かと思いきや、夏の中頃から再び連日の報道のとおりで全く恐ろしい限りである。
国立感染症研究所発表の資料によれば、9月20日時点での全国約5000の定点医療機関あたりのインフルエンザ患者報告数が23,275人にのぼり、定点以外を含む全国の医療機関を9月14日〜20日の間に受診した患者数の推計は約27万人となったとされている。
都道府県別でみても、沖縄県が一時に比べれば減少の傾向であるが、北海道、宮城県、首都圏、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県等の大都市圏を中心とした患者報告数が大きく増加の傾向にあるとの事。
自分の身の回りでも、チラホラ新型インフルエンザに感染してしまったとの事例を耳にする様になった。しかし、先日大型のショッピングモールへ出掛けてみると、休日で大賑わいの店内は不特定多数の人々で溢れているにもかかわらず、マスクを着用している人は本当にごくわずか。(もちろん私はマスク着用済)そして尾籠な話になるが、トイレで用を足し洗面所で手を洗っていると、同じくトイレで用を足した私と同年輩らしき大人が手も洗わずスタスタと出て行ってしまう光景を見かけた。危機意識が広く浸透していないあらわれであると思う。
改めて述べる必要もないと思うが、予防対策は、マスク着用と手洗いうがいの励行につきると思う。国の危機管理について批判や議論をする前にまずは“自分の身は自分で守る”ごくあたり前の自覚を持つ事が先決だと思う。
いずれにしても、これから秋冬のシーズンを迎え、新型インフルエンザが大きな被害拡大にならぬ様心から祈るばかりだ。
<Y.Y>