2010年3月
「金メダルゼロ。」
せめてフィギアの浅田真央ちゃんだけでも「金」を取ってくれと日本国中がテレビにかじりついて応援するが、祈り通ぜず、ため息混じり、悔し涙の「銀」。
救いは、女子スピードスケート団体追い抜き競技(チームパシュート)の銀メダル。
これこそ、あと半歩及ばず、競馬なら鼻の差、陸上なら胸の差。
思わず「あ、おしいーっ」、とTVの前で叫んでしまった。
真央ちゃんで落胆していたところに、この朗報。
少し感激した。
終わり良ければ、すべてよし。
日本の冬のスポーツは、どちらかというとマイナー競技。
選手を支えているメインは国でなくて、企業、しかも中小企業が多いそうだ。
こんな経済不況の中でも、金メダルを取れば気前よく1000万円の報奨金を選手と約束する企業もあれば、売り上げが落ちて社長の給与を削ってまでも選手育成をしている建設関連企業もある。
メダルを取った選手もその中から生まれている。
応援した企業は本当に嬉しいことでしょう。
今回の冬季オリンピックも民主党政権の事業仕分けの対象になった。
特に、この中でもマイナーのボブスレーやスケルトン競技などに使う「ソリ」への補助金は、「大幅にカット」されたらしい。スポンサーもいない選手達は、やむなく前回トリノオリンピックで使用した「中古のソリ」で参戦し、惨敗。
新規格に合わない「中古ソリ」を持ち込んで競技前に失格になった選手もいる。
まことに情けない。
幕末の土佐藩士・坂本竜馬さんが笑っています。
「黒船の大砲に、剣で立ち向かおうとする血気にはやる侍がいたが、平成の世になってもまだおったか?」と。
オリンピックに参加すれば、当然メダルは国民から期待される。
どんな選手だって、目標は「金」、「No.1」である。
民主党の事業仕分けといえば、蓮舫議員の例の言葉「1番、No1でなければいけないのですか?」が、強烈に印象的だ。
今回参加した選手諸君!彼女に、感謝しよう。
みんな「1番」でなくて良かったね!
冬季オリンピックの「メダル」への期待も終わり、いよいよ民主政権の「景気浮揚政策」への期待を強く願う中で、我々建設業者にとって、これこそが「1番」と言える政策を実行して欲しいものだ。