2011年3月
経営事項審査の審査基準の一部改正等について
平成20年に審査基準が大きく変わって、弊社のような小規模経営会社には不利な内容の改正でしたか、今回、3年ぶりに審査基準が一部改正されるようです。
改正されるのは、『完成工事高のX1と技術力のZ2が基本評点の上乗せと評点計算基準点の改正』と『社会的責任の項目追加』が主なようです。
ペーパーカンパニー防止の為に、技術者の雇用期間とか証明が書面提出をもって必要となるようです。平成23年4月1日からの施行です
昔ほど、経営事項審査に伴う『総合評価値』は重要視されてないような気がしますが、『経営規模等評価結果』は、一般にもインターネットで公開されていますから、点数の高い方が印象は良いですね。
去年の10月15日に国土交通省から改正についての報道発表がされていましたが、評点計算の基礎点数が公表されておらず、プログラムの表計算テーブルの書換えが出来ない状態でした。しかし、このほど 資料の公表がありましたので、早速に資料を基にしてプログラムの書換えと組換えをしました。
基本的に計算基準点の変更でしたから、時間も余り掛からずに改正対応できましたが、社会的責任のW評価点についても変更があり、基本項目が追加となりました。
内容としては、ISOシリーズの認証取得状況と建設重機保有台数がプラス加点となっています。
しかし、ISOシリーズと建設重機を保有していない場合は、W評価点が下がることになります。
理由は、W評点が追加項目によりプラス25点増えるのですが、その評価値に0.95を掛けるから追加項目で点数が増えないと逆に下がるって仕組みになっていました。
* 式 (評価値×100×(190÷200)
その結果、評点計算式で小数点の値が出るのですが、その処理については、私の調べている限り今のところ不明です。
4月の改正時期には、処理方法が公表されると思われます。
と言う事で、改正に伴う経営事項審査『評点シュミレーションソフト』が暫定的に出来上がりましたので、興味のある方は御連絡下さい。
<H.I> 【関連リンク】 国土交通省 報道発表資料