2015年2月
節分の意味は字の如く「季節を分ける」ことです。
ここでいう季節とは二十四節気でいう「立春」「立夏」「立秋」「立冬」から始まる季節で、「節分」はその前日にあたります。
だから節分は一年に4回あるのです。
節分をわかりやすく言うと昔の大晦日で、昔の暦では、立春から始まる「春」を新年と言っていましたので、立春が「元旦」になります。
そうすると、立春の前の節分は「大晦日」になります。
このため、立春の前の節分が一年の占めくくりとして重要な節分になり、行事として節分が行われるようになりました。
節分には、新年に福を呼ぶために悪いことを起こす邪気を払う行事が行われました。
豆まきもその一つです。
節分には欠かせない豆まき
豆には「邪気を払う霊力」が宿っていると考えられることから、蒔かれるようになったとか。
「鬼」という字を「おに」と読みますが「おに」という日本語は「陰(おん)に由来します。「陰」とは目に見えない気、主として邪気のことをさし、それが「おに」なのです。
また隠れている怖いものとして「隠人(おんにん)が変化したという説もあり、形の見えない災害、病、飢餓など、人間の想像力を超えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えられていたのです。
ではなぜ炒った豆なのでしょうか?
豆に「魔目」という字をあてて「鬼の目」と考えたそうです。この鬼の目を炒ることで鬼退治になるという説もあります。
この考えの延長で蒔いた豆らから芽が出てしまうのは縁起が悪いとされていますので、しっかりと炒ってから蒔きましょう。
また豆を蒔くときは、豊作を祈願するために、畑に種を蒔くしぐさをするのが正しい巻き方です。ですので手のひらを上に向けて蒔くようにしましょう。
なんとなくやっていた節分も由来や理由を調べてみると奥が深いです。さすが1000年以上も続いた風習ですね。
節分に巻き寿司を食べる風習は、福を巻き込むという意味と、縁を切らないという意味が込められ、恵方(えほう)に向かって巻き寿司を丸かぶりするようになったようです。
主に大阪の船場で行われた風習だが、大阪海苔問屋協同組合が道頓堀で行った「巻き寿司の丸かぶり」のPRイベントがマスコミに取り上げられて関東地方に広まり、のちにコンビニ等でも販売されて全国に広がていったようです。
<K.N>