2020年12月
クラウドファンディングの話
新型コロナでいろいろと世の中変わりましたが、ひとつ「いい方に変わったな」と思うのが、クラウドファンディングの広がりです。
浜松の単館映画館「シネマイーラ」様が、支援を募って1000万円以上もの応援が集まったことは、新聞等で大きな話題になりました。
全国各地で、このような企画が立ち上げる人が増え、またそれを応援する人も増えているのは、本当にうれしいことです。
商売として採算を合わせて、事業を持続可能にできたら理想的です。一方で、教育や医療介護や社会インフラ整備ように「ビジネスの論理に乗り切らないけど、社会的に意義がある公益事業」が、世の中にはたくさんあるのも事実です。
公益事業の多くは政府や地方自治体によって主導的に進められていますが、どんどん多様になる世の中ですから、「お役所ではカバーしきれない、しかも商売としても成り立ちにくい事業」はけっこうある気がします。観光振興や中心市街地活性化はその代表例です。
このような分野は、関心のある市民がお互いに助け合って問題を解決する「共助」の取り組みが必要不可欠ですし、クラウドファンディングはまさに「共助の新しい形」です。
新型コロナはいつか収束するはずですが、クラウドファンディングの文化はその後もさらに広がってくれたらいいな、と思います。
< Y.S >