2022年7月
初心を忘れずに
滝沢45号線から旧滝沢小学校を望む
私は昭和58年3月に(株)小松組に入社し、昨年令和3年7月に代表取締役に就任し、今年の3月で39年間勤めたことになります。
最初の現場は、北区滝沢町の展望台に通じる市道滝沢45号線の舗装工事でした。
私は東区の出身で、免許を取ったばかりだったので、都田町や滝沢町の山道はかなり不安でした。ましてや展望台へ向かう滝沢45号線は、命がけで現場までたどり着いた記憶があります。
先日、久しぶりに滝沢町へ出かけた時に、自分が担当した現場は現在どのような状態になっているのだろうかと、ドライブ気分で現場を回ってみました。舗装面のひび割れやブロック積天端沿いの舗装面の沈下が少々目立つ程度で、ほぼ完成当時の姿であったので、少しほっとした気分になりました。
当時は何も分からず、先輩や下請の職人の言うとおりに動いていた記憶がありましたが、その時の失敗や成功した時の喜びの経験が、今役立つことが多いです。
現在はICT等の技術の進歩で、省力化やスピードは当時とは比較にならないほどの向上がありますが、経験から生まれる現場の勘や細部の納まり等は、まだまだ人間の目が頼りの部分もあると思われます。
社長に就任して1年が経ちましたが、様々な出来事が飛び込んでくる毎日です。その課題には正確かつ迅速に答えを出していく対応が求められています。少なからず現場での色々な経験が生かされています。
最初に担当した滝沢45号線も含め、今まで携わった現場は全て私にとって貴重な財産となっています。これからも初心を忘れず、やる気・素直さ・謙虚さ等を実践して行きたいと思います。
<H.T>