コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2024年6月

「絶景、絶景」

 大好きな京都へ旅してきました。
 テレビでオーバーツーリズムと紹介されていて、どんなもんだと心して行ったのですが、連休明けの平日なのもあってか、想定内の人混みでした。しかし京都駅や嵐山渡月橋付近は人人人!完全にコロナ前に戻っていました。
 予約していた昼食を食べ終え、散策へ。
 道すがら、ふと足をとめたのは小さなお寺さん。
 本当は別の目当てがあったのですが、とおりがかりに少し見えた境内があまりにも美しすぎて、予定変更。期間限定特別拝観の文字もあって、引き込まれるように拝観料を納めました。

 となりの世界遺産は参道からとても混雑しており、さすが、のひとこと。ここのすぐ隣にあるにもかかわらず、人通りはすくなく、静かな空気が流れていました。

 門をくぐると、圧巻の新緑の絶景、空を埋め尽くす青紅葉、鮮やかな緑の苔、雲一つない真っ青な青空とのコントラスト、昼過ぎの日差しも相まって、絶景とはこのことか、と言葉が出ません。
 京都といえば桜や紅葉がベストシーズンだといわれます。もちろんどちらも、いえいつ行ってもベストシーズンなのですが、本格的暑さがはじまる前の、新緑のこの季節が一番好きだったりします。
 庭園にさしかかると、外国人観光客のお二人が。外国人さんと日本庭園ってどうしてこんなに絵になるんでしょう。そのお二人も絶景にしばし見入っていました。わかります、もう一歩も動きたくなくなるこの絶景。美しいものを愛でる感覚に国境はありません。
 風情のある茅葺の門や家屋。小さな小川からきこえるせせらぎ。見入っていると、どこからか鹿威しの音まで。これぞ、の集大成のような空間でした。無条件に「そうだ、京都行こう」のあの曲が脳内再生されます。拝観料700円、正直安すぎました。
 京都歴15年以上、好きすぎて結婚式も何の所縁もない京都で挙げた私ですが、好きな社寺ベスト3に入りました。

 秋の紅葉シーズンにも特別拝観があり、こちらはライトアップもありとても人気なのは既知でしたが、青紅葉の季節ももっと注目されてもいいのに、いやでもこの静けさのなか拝観したいからやっぱりあまり知られてほしくない、、と心で葛藤。
 一緒に行った友人も納得のすてきなお寺さん、ずっとなくならないでほしい場所です。受付の方もとても親切で、いろいろお話してくださり、ますますお気に入りの場所になりました。

 癒しのパワーをたっぷりいただき、また来られる日までがんばろう!と友と励ましあい、京都駅の改札をタッチしたのでした。

<K.R>