2010年12月
「げげげの・・・・」
秋も深くなった頃、山陰の米子市で出身大学の同窓会役員会が行われた際に、以前よりとても興味を感じていた境港市まで足を延ばしてみた。
皆様ご存じの「ゲゲゲの鬼太郎」のふるさとである。今年の10月末日で、年間来客数が300万人を超えたというユニークな街をひと目見たくて・・・。米子駅から境港駅までは、鬼太郎やネズミ男などの描かれた「妖怪イラスト電車」に揺られて40分。途中の駅名が妖怪の名前になっていたり、米子空港が米子鬼太郎空港と命名されたりと、鬼太郎一色。
境港駅前から商店街へ800m続く「水木しげるロード」は、「妖怪に会えるまち」と呼ばれ、街中が老若男女だけでなく、子供連れの家族等で観光客をはじめ多くの人で溢れ返っていた。漫画に登場する愛嬌たっぷりの妖怪のブロンズ像が商店街の歩道に大小139体並んでいる。子供やお年寄りの目線で置かれているので、人気のある妖怪は、子供達がいじくりまわしたり並んで写真を撮られたりと忙しい。かつて、シャッター通りと呼ばれた商店街は、約100店舗がずらりと並び、妖怪モノみやげが飛ぶように売れている。
「妖怪で町おこし」を計画提案した当初のころは、商店街からは大反対や厳しい意見もあったが、1体1体、徐々に増やすというあきらめない地道な努力をしたことで、にぎわう境港になったとのこと。NHKの連続朝ドラ「ゲゲゲの女房」が決まったのはその後ことだそうである。山陰の街には暗いイメージしか持っていなかった小生ですが、鬼太郎の妖怪術ですっかり変わってしまった秋の一日でした。 (K.K)
〔鬼太郎のまちサイト http://www.sakaiminato.net/〕