コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2023年8月

日本のメディアや政治家は何やってんだ

 この欄は、私達担当委員がジャンルにとらわれず自由に書いていいことになっていますので、今回は私の愚痴を書かせてもらいます。その愚痴とは、日本は一体何やってんだ? もっと具体的にいうと、日本のメディアや政治家は何やってんだ、ということです。

 日々私達が目にする報道は、殆どが過去の不祥事についてです。起きてしまった、今更どうしようもないことばかりです。もちろん何故そういうことが起こってしまったのか、原因を追及することも責任を明確にすることも大切です。同じようなことを起こさない為にどうすればよいかを考えることも必要です。政治家も同じです。国会論戦で未来のこと将来のことを議論していた記憶は殆どありません。野党の体たらくはどうでしょう。過去の不祥事しか扱えないのでしょうか?現政権のあら捜ししかできないのか?私達は、将来の為に今決めなければならないことがあります。未来の為にこれからしなくてはならないがあります。例えば、

憲法改正。ウクライナの現実を目にして、私達は決めなければいけないことがあるんじゃないの?

基礎的財政収支での赤字の常態化。赤字国債の発行に、国を挙げて麻痺している。

高齢化に伴う介護費や年金の費用増加を賄えるの? 消費税率は今のままでいいの?

今のインフラを人口減少の中で維持できるの? 廃止すべきこともあるんじゃないの?

日本が成長するためには、世界の中で戦える技術を持つしかないんじゃないの?そういう力を持たない限り、つまり国を挙げて稼がない限り、異次元の少子化対策も赤字国債の解消もできないんじゃないの?

 私は、日々目の前のことに精一杯です。目の前の仕事を確実にこなすことに追われています。とても上のような大きな問題には立ち向かえません。でもそれは、やむを得ないことだと思います。目の前のことをしっかり務めることが、私の周囲の人たちの役に立つことになります。私の務めです。だからこそメディアに携わる人や政治家に、将来に向けた選択肢を提示して欲しいのです。私たちに選択を迫って欲しいのです。彼らにはその責任があると思います。そうして前を向いて歩を進めないと、ますます日本は落ち込んでゆく。起きてしまったことをああだこうだと話していて、この先どうにかなるのならいいのです。でもそうはならないことは明々白々です。だって、世界は動いているのです。80億の人々が日々しのぎを削っているのです。

 先日目にした雑誌で、楽天の三木谷さんが言っていました、「私は新聞を見ません」。読んでみると、新聞記事が過去のことばかりで、将来の種のなるような記事が載っていないから、というようなことでした。正にその通りだと思います。上のような大きな問題を扱える人は、日本の中のトップクラスの優秀な人々です。そういう人たちが常に将来に目を向けて、私たち庶民に選択肢を含めたビジョンを提示しないと、庶民は先が見えず不安になるばかりです。今の自分の身を守ることしか考えません。どうか優秀な人たち、将来を未来を見て下さい。私たちに将来を突き付けてください。将来の選択を迫ってください。

<M.I>