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2020年08月02日 建築委員会 第21回 高校生現場見学会

2020年12月2日(水)、浜松工業高校建築科の2年生39名(男子25名、女子14名)と教師2名が参加し、発注者として浜松市役所公共建築課から3名出席いただき、中村組・須山建設・中村建設JVの「浜松市民音楽ホール新築工事」を見学しました。

 


<工事概要>

工事名:平成31年度(仮称)浜松市市民音楽ホール新築工事(建築工事)

建物概要:延べ面積 5,986平方メートル

(舞台、客席、多目的室、楽屋、事務・休憩室、打合室

鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造 5階建・高さ22.13m)


 

浜松建設業協会の杉浦建築委員長の挨拶、続いて浜松市役所の宮本公共建築課長から挨拶と浜松市の公共建築物についての現在の考え方ついてお話いただきました。

その後、現場の大渕所長から工事概要、高村さんより工事管理についての説明を受け、また浜工OBのこの現場いる二人から現場監督の仕事について体験談を聞いてから、2班に分かれて現場見学を行いました。

杉浦委員長より挨拶

] 市役所 宮本公共建築課長よりお話  大渕所長より工事概要の説明

12月ではありましたが、寒くもなく風も無い1日で順調に見学することが出来ました。

その後の質疑応答の時間では、現場を見て感じたことばかりでなく、現場監督の待遇や仕事内容・資格等について、また女性が現場監督として働くことについての質問も多く、就職先としての建設会社への関心が高いように感じ嬉しく思いました。

質疑応答 豊田副会長より挨拶

 

また、市役所での仕事についての質問もあり、それについて公共建築課の職員から回答していただくなど、全ての参加にとって有意義な時間となりました。

最後に豊田副会長より「この企画は皆さんに建築の施工というものに関心も持ってもらい、浜松の建設会社で我々と一緒に働いてもらうためのスカウト活動です」という熱い思いを生徒達に伝えた事もあり、例年の「将来、建設の施工現場で働きたいと考えている人は手を挙げて下さい」という質問には今年も70%程度の生徒の手が挙がりました。

この事業は例年6月に行ってきましたがコロナの影響で延期され、また開催も危ぶまれるなかこの日を迎える事ができました。

開催に向けご尽力いただいた関係者の皆様、そして準備いただいた現場の皆様に感謝いたします。

 


見学会終了後に生徒さんからいただいた感想文を紹介します。

今回の現場見学は自分の将来を考えるきっかけとなるとても良い現場見学でした。実際に現場で働いている人、浜工OBの方、市役所の方など様々な人から話を聞くことができ本当によかったです。さらに中々建つことのない音楽ホールの現場を見ることが出来てよかったです。一般の住宅にはないような壁や天井が見られてよかったです。私は音楽活動をしていないので音の響きなど専門的なことは分からないけれど設計するときにとても工夫したんだなと天井や壁の構造を聞いているときに思いました。

さらに現場は安全を管理するために毎日「危険予知活動表」を業者さんごとに書いていると知り本当に自分が安心して働くことが出来ると思いました。女性が働ける場所であるように仮設トイレは男性用、女性用両方あったり男世界であると思っていた現場がそうでなくなっていてとても感動したのと共に今までは現場で働きたいと思っていませんでしたが今回の現場見学で自分も働きたいという気持ちをもつことができました。最後の質問コーナーで今頑張っておいた方が良いことや実際現場で働くとなった時に大切なことをたくさん聞くことができました。浜工のOBの方からの実際の体験談からやっておいた方が良いことだったので本当に参考になったし、頑張ろうという気持ちが強くなりました。建築の勉強を始めて約1年半、嫌になって建築とは違う道に進もうと考えていましたが、実際の現場の雰囲気や監督の話を聞いて建築の世界への憧れが強くなり自分の中では進路を決める大きな1つの理由になりました。今回の現場見学が無駄になることがないようにこれから生活を送りいつかは自分が浜工生に夢を与えてあげられるようになりたいです。

 

 

今回は私たちのために市民音楽ホール新築工事の現場見学をさせて頂きありがとうございました。

昨年の木造住宅の現場見学ぶりの現場見学で、さらに音楽ホールという普段見ることのできない現場だったので期待で胸を膨らませて今日を迎えました。最初は、各企業の方々を前にしてとても緊張していましたが、皆さん優しく接して下さり、だんだん緊張を解くことができました。まず、最初に私たちの班は内部の見学をさせて頂きました。木造住宅とは全く違う鉄骨造・鉄筋コンクリート造だったので初めてみるものがほとんどでした。施工中のトイレを見たのは初めてでした。普段目にできないダウンライトの配線や便器の配管部分を見ることができました。また、そこで私たちが最近授業で習った鉄筋コンクリート造の天井の吊りボルトや野縁・野縁受などを見ることができました。機械室では、舞台に機械室の音が漏れないようにするための吸音材が壁に張ってありました。空調設備や配線なども見ることができました。舞台の客席も少し見させて頂きました。たくさんの足場が組んであり、その足場の部品一つ一つをどう組むかの図面を書いているとお聞きし、とても驚きました。

施工中の今からどう完成していくのかが一番気になるのが舞台と客席です。次に外構工事の見学をしました。外壁のひし形模様の材を一枚一枚職人さんが2万枚も張ったとお聞きし、こだわりを感じましたし、凄いと思いました。とても綺麗で素敵だと感じました。

鉄骨造と鉄筋コンクリート造を繋ぐエキスパンション・ジョイントも授業で習っていましたが、実際に見ることができて良かったです。その後、施工会社のプレハブと一日のスケジュールやリスクアセスメントなどが書いてあるパネルを見せて頂きました。毎日、安全管理がしっかりなされていることを知りました。室内に戻って質疑応答をさせて頂きました。

今回の施工に関してや、建築の世界に関する質問をさせて頂きました。女性の現場監督も増えているとのことだったので安心しました。

今回の現場見学で地元で建設業に関わる仕事をしたいと強く思うことができました。

今回の現場見学を今後にも活かしていきたいです。お忙しい中、私たちのためにこのような場を設けて下さり本当にありがとうございました。

 

 

僕は今回の音楽ホール現場見学を通して多くの事を学ぶことができ、また驚いた事があります。僕は現場見学に行く前までは、現場の雰囲気が重い場所なのかと思っていました。しかし、質疑応答の時や現場を周っているときに現場の人達が楽しそうに話をしているのを見て、自分が想像していたよりも温かい現場だったので驚きました。また、普段製図で書いて実物を見た事ない下地材などを見る事ができ、貴重な体験をしたなと思いました。

中でもロックウールがモコモコしていたのを知らなかったので意外でした。また、質疑応答の際に仕事をできる人はどのような特長がありますか?という質問に対しての答えが大人と対等に話ができる人、しっかりと大きな声であいさつができる人、と聞いて僕は大人の人と話をするときに少し萎縮してしまい自分の思っていることを上手く伝える事ができない事が多いので、次からは自分に自信を持って萎縮せずに話をし、自分の考えを伝えられるように努力をします。他にけがをした時や働いている人がけがをした場合でも、おちついて平常心を保ち行動する事が大切と聞き、日常生活でも平常心を保ち行動をするようにします。半日の現場見学を通して非常に貴重な体験ができ、また色々な話を聞くことができました。ありがとうございました。僕もこれから自分の改善をしなければいけないことを改善できるようにしていきます。

 

 

今回の現場見学を通して普段知ることができない現場監督の仕事とか建築業界の現状を知ることができとても良かったです。私は、習い事で合唱を習っていてこの音楽ホールのことを聞いていました。もしかしたらこのホールを使う機会があるかもしれないので現場見学がとてもワクワクしました。音楽ホールが作られている過程はめったに見ることができないから楽しかったです。舞台の下はこんな風になっているんだとか沢山の発見がありました。エキスパンションジョイントを実際に見て学校で学んだものがあると現実感が増しました。

私は現場監督志望ではなく、その仕事の内容など何も知りませんでした。だけど実際の現場監督の方の声を聞いて素敵な仕事だなと思いました。自分が手掛けた建物が生涯にわたって残り建物を実際に使用している人を見れたりとてもやりがいがある仕事だと思いました。忙しく苦労する仕事だけど目に見える形で残るのはこの仕事の魅力だと思います。

また、工事が始まったからの1ヶ月ごとの写真を見せてもらいました。1ヶ月ごとで何もなかった土地から建物が建ち完成に近づいていきもし自分が現場監督だったら楽しんでいるだろうなと思っていました。現場見学をしている最中、ずっともし自分がこの仕事をしていたらなど想像をしていました。家に帰りお母さんに現場監督の話をしました。お母さんも素敵な仕事だねと言っていました。女性の現場監督ってかっこいいなと思い少しなってみたいと思うようになりました。なので色々調べてみたいと思います。自分には無理、向いていないと決めつけていたけどこの現場見学で素敵な仕事を知れて良い機会になりました。また女性が最近活躍していたり、働き方改革で自分が働く頃には今よりももっといい仕事場になると言っていたので楽しみです。

今回見させてもらった音楽ホールの完成形が気になるので完成したら行きたいです。ただ見に行くのではなく教えてもらったところを意識して見たいです。大規模の公共の建物は見る機会がないと思うので良い経験になりました。ありがとうございました。現場監督の仕事も間近に見られて自分の将来の参考になりました。

 

 

 *生徒全員から感想を頂戴しましたが、その中から抜粋して掲載させていただきました。